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マグダラのマリアを追って(前編) 

Marie Madeleine en Provence

マグダラのマリアの足跡 マグダラのマリアの足跡

プロヴァンスの守護聖人、マグダラのマリア。

映画「ダヴィンチ・コード」や「パッション」で一躍脚光を浴びたマグダラのマリア。罪深い女からキリスト最愛の弟子となり、キリストの磔刑と復活に立ち会うなど、男尊女卑の根強いカトリックにありながら重要な場面で登場する人物です。処女受胎した聖母マリアに対して、マグダラのマリアはセクシー担当ってカンジでしょうか。

実はマグダラのマリアはプロヴァンスの守護聖人であり、深い縁があります。というのも、マグダラのマリアはキリストの死後、マルタやラザロといった他の弟子や女たちとともに、迫害を免れてプロヴァンスに流れ着いたというのです。その地は後にその名もズバリ、サント・マリー・ドゥラ・メール(Saintes Maries de la mer=海から来た聖マリアたち)と名付けられました。他の弟子とともにプロヴァンスの各地(マルセイユ、エクス、タラスコンなど)で布教活動を行った後、マグダラのマリアはサント・ボームの洞くつに隠って30数年間祈りの生活を送り、天に召されたと伝えられています。その遺骨は麓のサン・マキシマンの教会に納められていて、毎年お祭りが催されているほど、この伝説はいまでもプロヴァンスで生き生きと息づいているのです。

その伝説の真偽はともかく、この魅力にあふれた聖女の足跡を追ってみました。まずはエクスの隣町サン・マクシマンからスタート。エクスから車で15分くらいでした。小さな街にそぐわないほど大きなバシリカ教会堂(La basilique de Sainte Marie-Madeleine de Saint-Maximin-la-Sainte-Baume)がありました。マグダラのマリアの遺骨が祀られていたという伝承の地に、1295年にプロヴァンス伯ルネ・ダンジュー2世の命で建造がはじまり、200年の歳月をかけて完成したもので、プロヴァンスには珍しいゴシック様式です。往年は巡礼者で賑わっていたのでしょうが、いまは閑散とした印象を受けました。7月下旬のお祭りにはマグダラのマリアのお神輿を担ぐそうです。さて、その大聖堂で待っていたものは…!!
[2005.7.6]


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番外編「南仏旅行に役立つキリスト教の豆知識」>聖人

閑散としている。目指す教会は一番奥!
マグダラのマリアの足跡
プロヴァンスの旗に白い百合の紋章。全景が収まり切らないほど
マグダラのマリアの足跡
ファサードにマグダラのマリア。ドクロが目印。
マグダラのマリアの足跡
バシリカ内部。天井が高い。
マグダラのマリアの足跡

きらびやかな主祭壇
マグダラのマリアの足跡

身廊の説教壇
マグダラのマリアの足跡
側廊の壁画。うっすらとマリアが…
マグダラのマリアの足跡
カタコンベ入口に横たわるマリア
マグダラのマリアの足跡
ご本尊、マグダラのドクロ
マグダラのマリアの足跡
年に一回お神輿に乗せて街を練り歩くらしい。
マグダラのマリアの足跡

大聖堂側面に飾られた花
マグダラのマリアの足跡
街のアーケードに飾られた花
マグダラのマリアの足跡
ひっそりとした街並
マグダラのマリアの足跡
立派な時計台
マグダラのマリアの足跡

後編はマグダラのマリアがこもったと言うサントボーム山でトレッキング

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